燃やさないから、ダイオキシンが出ない。
ごみ処理に「焼却」を用いないので、煙もダイオキシンも発生しません。
日本の廃棄物処理は最終処分場に運搬されますが、埋め立ての土地も減ってきてコスト高となっており、中間処理事業者は、埋設処分するよりもリサイクル化を指向する様になってきています。 これまで中間処理業者は廃棄コストを下げるため、中国へ廃棄物を輸出していましたが、中国が一部廃棄物の輸入を禁止し、今後中小の中間処理業者は廃業の一途を辿ることになります。
更に深刻なことは、日本は、ダイオキシン問題により従来の燃焼式廃棄は許可になりません。国は、溶融炉式を推奨していますが、溶融炉式は800°C以下の温度になった場合、ダイオキシンが発生する為、24時間ガス及び電気を稼働することにより莫大なコストがかかることが大きな問題です。更に、設置敷地面積が大きく近隣同意や許可申請の難しさを鑑みますと、とても中小企業レベルでは現実化できないものです。
ごみ処理に「焼却」を用いないので、煙もダイオキシンも発生しません。
ごみを分解する溶媒は「水」のみ。普通の水がSC圧力釜内で「亜臨界」と呼ばれる高気圧高温度の状態になることで物質を分解する能力を持った亜臨界水になる。
二酸化炭素の発生は焼却法による発生より88%少なく、且つ燃焼処理ではないので機械自体から二酸化炭素の発生はない。
有機物も無機物も全て100万分の1以下まで滅菌されるので、処理後の生成物は赤ちゃんが触っても大丈夫。WHOが定める「16万分の1滅菌」を大きくクリアしています。
亜臨界水、超臨界水それぞれの特長
30気圧/230℃の高温高圧の飽水蒸気なので、
扱いやすい。
酸化が強すぎないので、比較的安価な設備で対応でき、且つ長寿命になるのでランニングコストも大幅に削減できる。
ボイラー技士2~3名の人員で管理可能。
酸化力が強すぎるがゆえに圧力釜内壁にもダメージを与えてしまい、扱いが極めて難しい。
エネルギーを多量に消費し、さらに高度な耐熱・耐圧反応器が必要になる。
超高温、超高圧環境を管理するための、特別な管理技術を要した管理者がたくさん必要。